ユリシーズ ULYSSES
cb-bta14-sb [本革&帆布カメラバッグ ボルセッタ 2014モデル サファリブラウン]
レンジファインダー機→ストラップ&カメラケース→カメラバッグ(←今ここ)→ウェーブヘアー→小洒落たカフェ・・・
やっとこさ小洒落たカフェデビューまで残すところあと2行程というところまで漕ぎ着けました。
冗談はさて置き、と言いたいのですが、実際このところ撮影よりもカメラの見た目に方に偏重して.....いや気のせいか。
しかし、肝心の家電量販店のポイントがこれで完全に尽きましたので、また暫くは昔のアイテムレビューや独り言でお茶を濁さなくてはならなくなりました。
リニューアル後直ぐの体たらくと捉えられても仕方ありませんが、こればかりは仕方ないのです。先立つものが、、というヤツです。
さて、このバッグを作っているのは、ユリシーズというカメラ関連のアクセサリー(ストラップやケースなど)で割と定評のあるメーカーで、メイド・イン・ジャパンを一つのウリにしています。
つまりは、ちょっと高い言うことです。
無駄に高いのか、品質相応なのか、それではこのボルセッタをじっくりと見ていきましょう。
あ、borsa(ボルサ)はイタリア語でカバン、そしてborsetta(ボルセッタ)はハンドバッグ的なものだった筈です。
内寸はW130×H150×D80、そして重量は500gです。
外見はランドセルですが、サイズはポシェットといった感じですね。
この様に背面のリングにカチッとショルダーストラップを掛けます。
リングはしっかりと付けられており、縫製も丁寧に見えます。
そしてフラップはマジックテープではなく、この様な捻り金具で留めるので、マジックテープのようにバリバリと引っ張り、革の形を崩す様なことはありません。
この金具、かなり感触がいいです。グネグネという感じではなく、カチャリ、カチャリととても小気味良く回り、取り付け位置こそ違いますが、それこそ昔背負っていたランドセルを思い出します。
楕円形の金具の穴に合わせ、横位置に合わせる事でこの様に開きます。
ビローンと開きます。この時、ゴミやホコリがフラップの脇から入り込まないように、うまく折り返したダストガードが備えられています。
この様に中には可変間仕切りがついており(マジックテープなどは無し)、気室を縦にも横にも分けることが出来ます。
でも、Leica M+Summilux 35mmを入れるには、間仕切りを外さないといけないので、全く使えません。
このポシェット、メーカー写真で見るとサンプルのカメラが小さいのか、もっと沢山詰め込める様に見えたのですが、内寸の値はガチです。お気をつけ下さい。
このポケットには予備のバッテリーとチャージャーを入れるつもりだったのですが、チャージャー本体しか入りません。
なかなかイメージ通りいかないものです。メガネケーブルはどうしようかな...。
こんな感じで一杯一杯です。付属のケーブルを入れるスペースはございません。
という訳で、入れるものの選定には吟味を重ねなければなりません。
あ、でも付属のケーブルは入りませんが、市販の極短のメガネケーブルなら入る余地はあります。
注意:Leica M-D+Summilux 35mm が入っている状態で、バッテリーなどをポケットに入れて蓋を閉めると、サイズ的にギリギリな為に革や生地が引っ張られ、カバンの形がボコボコとします。
裏にはパスポート程度なら仕舞込める所があります。
撮影時にレンズカバーなどを突っ込めばいいのでは、と一瞬思ったのですが、撮影時は中身が空っぽなので、別にここに入れる必要はありませんね。
さてさて、メイド・イン・ジャパンクォリティ、ここまでは良好なのですが、接着剤の剥離など、色々と問題は抱えています。
しかし長期在庫だったのかも知れませんので、展示または保存の状態次第では接着剤の変質は仕方ありません。
縫製は先ほども書きましたが、悪くありません。決してオーバースペックではなく、必要なところに必要な仕事が施されており、それは丁寧な仕事です。
ただし、そこにオーダーメイド品の様な味わいまで求めてはいけないのかも知れません。
これは血管の痕で血筋というものでしょうか、私は革製品が好きで、今までに様々なオーダーメイド製品を見てきましたが、裏側とは言え、ここまでの裂け目の様な血筋は初めてです。
しかもこの様な血筋は他にも無数あり、これなんかは表側に貫通しているのでは、と不安になる程深いものです。
まあ運が悪かったと言えばそれまでなのですが。
とまあ、後半は辛口になってしまいましたが、このボルセッタ、色々と文句も言っていますが、よく考えられている商品ですし、デザインも私には刺さっており、気に入って使っております。
そして長期間使っていると、色々とくたびれてもくるでしょうし、その都度細かな修理をしながら使っていくものと考えると、最初からあまり粗ばかりも探してもいられません。
柔らかな革の感触とタフな帆布とのコンビネーション、それでいてゴツくならないデザインは刺さる人には刺さると思います。
しっかりと現品を見てからのご購入をお勧めします。