火器

PRIMUS プリムス ガスランタン 2245 と EPIgas MSSA

このところ、使わなくなったアイテムの処分に精を出しております。

家内はこれを終活と呼び、始めてすぐの頃は不気味がっていたのですが、お金が振り込まれ始めると態度を一変、商品の梱包を手伝うぐらいに、私の終活を応援してくれています。

複雑ではありますが。

今回はその終活を生き延びているアイテムの中でも古参のものを2つご紹介したいと思います。

PRIMUS プリムス ガスランタン 2245

左の緑箱は初めて買ったストーブ「EPIgas MSSA」そして右は初めてのLPガスランタン「PRIMUS 2245」

PRIMUSのランタンは今もバージョンアップされたものが現行品として新品で買うことができます。
しかしEPIgasの方はもうディスコンとなっているので、中古店やフリマ、オークションでの入手となります。(2,000円程で状態が良いものが見つかりますよ)

このプリムスの2245は20年ほど前に購入し、今でもテーブルランタンとしてキャンプに持参する現役のアイテムです。

◯ 使用マントル:IP-8052N(マントルA)
◯ 照度:約370ルクス(Tガス使用時)
◯ ガス消費量:30g/h
◯ 燃焼時間:約8時間(IP-250タイプガス使用時)
◯ 本体サイズ:8.3×8.3×12.7cm
◯ 本体重量:200g

ガスカートリッジは極力同一メーカーのものを使う様にしているのですが、今回は良いサイズのものが見つからず、スノーピークのものを取り付けております。
でも、やっぱり本来の黄色いタンクの方がこのランタンには似合いますね。

これまで幾度となくマイナーアップデートを重ねてきたこのランタンですが、初期モデルの照度は約80W、そして現行モデルは約100Wとなっています。
こちらは100Wの方でしょう。

また、私のものは吊り下げにボールチェーンが使われていますが、現行モデルは細めの金属ワイヤーとなり、ケース中でのカチャカチャ音は静かに。

20年間の汚れは多少擦ったところでびくともしません。
金属が当たるところは剥げてきています。

この焦げ付きも消せません。
少なくともメーカーが推奨する様な柔らかいクロスでは。

ホヤだけでも買えるのですが、現行のホヤは"PRIMUS"ロゴが大きくなっています。

ランタン点灯中の天板はチンチンに熱くなります。
この熱を無駄にしない様、シェラカップ等を置く人がいるとかいないとか。笑

LPガス仕様のランタンは、ガソリンや灯油のものとは違い天板裏は煤けませんし、燃料さえあればいつも絶好調です。

クリーニングニードルで穿るメンテナンスの楽しみが無いのは寂しいですが。

コォォォーーっと控えめな音を立て、小型と言っても芯を燃やすタイプのランタンとは桁違いの光量で周りを照らします。

風情よりも明るさを重視するのであれば、クリアタイプのホヤに交換する手もあります。
夜のバーベキューでもしっかりと肉の焼き具合を照らしてくれますよ。

光量のコントロールもとろ火から強火まで(笑)自由自在。
とろ火にしますとガソリンランタンと同じく、光に赤みが増します。
殆どはMAX運用なのですがね。

昔はバイクツーリング等でソロの人がよく使っているのをよく見ましたが、この頃はどうなのでしょう。
高性能なLEDランタンに取って代わられたのでしょうか。

EPIgas(イーピーアイガス)Micro Super Stove Automatic

次は1990年発売、エピのMSSAです。

重量157g
出力1,800kcl/h

現代のLPシングルバーナーとしては平凡な重量や出力ですが、当時は小さくみえました。笑
出力は当時から平凡でしたが。

高校時代、アウトドアでの煮炊きはもっぱら固形燃料を使用しておりました。
煮炊きといっても、あの頃はカップ麺やアルファ米に使うお湯を作るぐらいでしたが。笑

いつも通り固形燃料を買おうと登山ショップへ行った時、裏の棚にあった店内で最も安いバーナーが、このEPIgasのMSSAでした。

固形燃料と違い、ダイヤルで火力調整ができるところに感動した覚えがあります。

こんな私も昔はピュアでした。

27年前はこのバーナーの燃焼音を聞くだけで非日常に心躍らせておりました。

ピュア!笑

パッキンは一度も交換していませんが、ガス缶を取り付けた状態で漏れも無く、またシワや伸び、亀裂なども確認できません。
でも、安全のためにボチボチ交換しようとは思っています。

単独でのご紹介より、比較対象があった方が面白そうなので、スノーピークのギガパワーストーブ地チタンと一緒に見て頂きます。

当時はMSSAのコンパクトサイズに満足していたのですが、こうして並べますとウォークマンとiPodぐらいの差があります。

ケースの中は外ほど差がありません。
また重量ですが、スノーピークの方は約105gと、エピより30%以上軽量となっています。

五徳はスノーピークの4本に対してエピは3本。
それもありますが、低重心なスノーピークの方が安定感はあります。

2,500kcal/hと結構な数値のパワーがカタログに示されているギガパワーストーブ地。
これは中火。

強火にすればこんな感じに荒れます。
燃焼音もヴォォォーっと、かなりのものです。

次にエピの方はと申しますと.....

青火が気持ち良い一直線な火柱です。

一昔前はこんな炎を出すバーナーヘッドも珍しくなかったのですが、最近では理科の実験ぐらいでしか見かけることはなくなりました。
ただ、極めて一点集中型の炎ですので、チタンの様な低い熱伝導率のクッカーをお使いの場合、焦げ付きやすいのでご注意ください。

本日の結び

この度の終活によって、本当に大切なものだけが手元に残る、なんて思っていたのですが、手元に残ったアイテムを冷静に見てみますと、どうも売ったところで二束三文というのが理由に思えてなりません。笑

さて、自分にとってのホンモノは何なのか。

今後、手元に残ったアイテムの紹介を続けていく中で、それを見極めていきたいと思います。

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